記念講演「いつも心に笑いと音楽を♪」-看護学生さんの感想
音楽療法について詳しく知識はありませんでした。講演中に、音楽を奏でる息づかいが聞き手にも伝わり、心身に影響を与えて治療につながるとありました。私も、その日の気分・体調によって聞きたい曲が違います。何気なくその日の気分で音楽を選んでいましたが、そうすることで心身のバランスを図っていたんだなあと思いました。先生の講演で、様々な症状・心理へ働きかける音楽の紹介がありました。そして、いつも先生は『命を大切にして下さい。』という言葉を必ず添えて力強く話されました。先生が音楽を研究し、人が抱える苦痛やストレスを取り除くという先に『命を大切にし、生きていこうよ。』という意味が込められているように感じました。テーマでもあった『いつも心に笑いと音楽を♪』は、苦痛や不安を抱え生きる人へ、少しの時間でもいい、楽しかったり、心地良かったりする時間を過ごし生きる糧にして欲しい。『辛いことばかりはないのよ。』というメッセージが込められていると感じました。苦痛や不安を抱えているのは全ての人であると思います。『この人、最近どこか変だな?』『いつもと違う?』そのような感受性を養い、私が接する全ての人に温かさを持って関わって行きたいと思います。そして、今日強く感じた、命を大切にするというメッセージを私自身も噛み締め、そして、伝えていこうと思います。
平成21年度専門課程卒業 江頭真由美
最初は音楽療法とは言っても講師の先生がずっと音楽療法について話をされるのかと思っていま した。しかし、最初から『ふるさと♪』を全員で合唱したりと、聞かないと構えていた私は歌があったせいかそこでリラックスできました。音楽療法という治療法があるのは知っていましたが、イメージとして音楽を聞かせて精神的安定を図るのだろうと思っていたのですが、実際は、もっと深く『心身の障害や知能の回復や機能の維持改善に生活の向上に向けて、意図的・計画的に行われる療法』で音楽なら何でも良いというのではなく疾患や年齢など対象によって聞かせる音楽は違うと言う事が分かりました。人それぞれ好みの音楽はあるのでそれも考慮しなければならないのだと感じました。不登校で悩んでいる家族やうつ病の方に対しての音楽など、実際に音楽を聞かせてもらい、クラシックやJ-POPまで様々な音楽を使用されているのだなあと感じました。その中でキロロの『未来へ♪』という歌を聴いた時、何故か涙が出て自分の反抗期の頃を思い出しました。涙を出すことによって何だか癒されたような気分になり心地良いという感覚で、音楽って凄いなって改めて感じました。改めて考えると何か悩んだり、イライラしたり、ショックを受けたりした時、いつも聞いているのは音楽で私の中で欠かせないものです。先生のお話の中にもあった、自殺を図ろうとしている人に『千の風になって♪』をプレゼントしたら少し元気になられたとあったのですが、歌詞と音が合って、それがその人を変えさせたのだと思います。今日の講演はあっという間で、凄く楽しく聞く事ができました。そして、音楽療法というものに興味がわきました。また機会があったら高本先生の講演を聞きたいです。
平成21年度専門課程卒業 夏秋佳世