第39回 性教育指導セミナー全国大会「県民公開講座」に参加して
専門課程2年Bクラスは、平成28年7月30日(土)、アバンセで行われた日本産婦人科医会 第39回 性教育指導セミナー全国大会 関連行事「県民公開講座」に参加しました。若者を対象とした内容で、「性被害に遭わないために」というメインテーマでした。避妊教育ネットワークによるロールプレイング(寸劇)の後、引き続き講演でした。学生達は日常に潜む危険を身近に感じ、自分の身を守る意識と看護者としての役割について考える大変良い機会となりました。学生の感想を一部紹介します。
講演を通して「自分の身は自分で守る」ということが重要だと改めて実感しました。インターネットの特徴として、「ばれる、拡がる、伝わらない」の3つがあり、ジオタグに注意することや広まってしまったデータは消えないということ。また会話と違いネットでは真意が伝わりにくいことをロールプレイングで知り、恐怖心を感じました。現在のコミュニケーション手段で一番身近なのは、LINEで、直接会話する機会は少なくなっていると思います。だからこそコミュニケーション力が低く、性被害にあいそうになった場合、現実的にかわせない人が多くいるということでした。そんな場面を避ける為には、コミュニケーション技術の向上や周りの人がアンテナを張って気付くことが大切になると学んだので、自らのコミュニケーションを見直していきたいと思います。また、「さがmirai」に関して初めて聞き、知ることができたので、周りにも広めていきたいと思います。(専門課程2年BクラスN・M)
講演では「ばれる、拡がる、伝わらない」のインターネットの特徴があると言われました。ばれるでは、写真から位置情報がわかり、個人情報が漏れて、性被害にあうと思うと恐ろしくなります。拡がるでは、たった1枚の写真でも世界中の人が見て消去したくても消去できず、悪用される危険があります。伝わらないでは、同じ言葉でも意味が異なることがあり、ネットでは自分の思いは伝わりにくいとわかりました。座談会で、性被害にあわないための話で、看護師や友人としてのかかわり方も学びました。被害者の話を傾聴して傍に寄り添い、自分の力で回復できるように待つことも大切だとわかりました。性被害は、一生を通して精神的な被害が続きます。だからこそ性被害にあわないために自分の身は自分で守らなければいけないと強く思いました。また、性被害にあう人が減るように今回の内容を周りの人にも伝えていきたいと思います。 (専門課程2年BクラスS・M)
性教育指導セミナーに参加して、インターネットのSNSを使用した性被害が多くあっていることを知った。避妊教育ネットワークの方が劇をしてくださって、それに沿って講演を聞くことができたので、現実にどのような経緯で被害が起きているのかを具体的に知ることができた。SNSで個人情報を流すのは危険だといろいろなところで言われているのに、若者たちは個人を特定できる情報を次々と公開していて危機感がないのだろうかと思っていたが、「承認の欲求」が関係していることを知った。自分に自信が持てない若者の誰かに認めてもらいたい、孤独になりたくないという気持ちがこれらの行動につながっているのだと思った。今日の講演を聞いて、私は大人の一人としても看護職としても、嫌なことは嫌と言える心の強さを持てるように接していき、被害を相談してくれた時には個人を尊重して必要な支援に繋げられるようになりたい。(専門課程2年BクラスE・K)