看護の日「より良い看護のあり方・ナイチンゲールに学ぶ災害看護」
5月12日を含む日曜日から1週間は看護週間です。本校では毎年看護の日の行事を実施しています。今年は平成28年5月7日(土)に1年生を対象に行いました。山下副校長から「看護と倫理について」-より良い看護のあり方について考える- 久間圭子先生から「ナイチンゲールに学ぶ災害看護-九州を襲う大地震にどう向き合うか-」についてご講演いただきました。
山下副校長の講演の感想
Aクラス Y・I
皆が看護について深い教養とその大変さを知るために「看護の日」ができ、その日を作り上げるためにいろんな人が尽力したことを知った。看護の仕事と倫理について、医師のように診断し治療するのではなく患者さんのそばに一番いて、その言葉に寄り添うことができます。私は自分がいるときに患者さんが一番穏やかでいられるような看護師になりたいです。そのためには知識・技術・態度のどれが欠けてもいけないと思うので、どれが相手にとってベストかはまだ全然わかりませんが、考えることを止めるようなことはしたくありません。自分の考えを口にして患者さんを守れるように私はなりたいです。今回の講義は自分の看護師としてどう在りたいか考えることができました。
Aクラス M・U
私は、この学校の志望動機に「他者を尊重し、倫理に基づいた看護の実践を身につけたい」としていたが、今日は「他者を尊重する」と「倫理」について看護師という職業のもと、深く学ぶことができた。「看護は人間と人間の関係性で、看護師、人間としての在り様が、そのまま看護の内容や質に影響する」ということを念頭において、行動しなければならないということを学んだ。臨床のみならず、日常の場で倫理を意識し、人として正しい行いを家族や友人など周りの人だけでなく、「他者」つまり私以外の人に対してそうでありたい。
Aクラス A・K
「看護という職業は、医師よりもはるかに古く、はるかにしっかりした基盤の上に立っている。医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。息を引き取るまで看護だけはできるのだ」中井久夫氏の言葉だ。初めて聞いたがとても納得でき、看護師の重要性を改めて実感した。私が医療職に就くにあたって大事にしたいと思ったことは、誰に対しても優しさを持って接するということ。そして自分の行動には責任を持つということ。日常生活においても当たり前の事であるが、その基本的なところをしっかり意識していかなくてはならないと思う。また周りの人への気配りができるよう、観察力を養いたいと思った。一人でも多くの患者様が笑顔になっていただけるような看護を提供できるような人材になるためにこれからの学びを大切にしていきたい。
Aクラス C・M
倫理や道徳ということ自体今まで難しくとらえて、こうして改めて倫理について考える事がなかったので貴重な話を聞くことができた。山下副校長が言われていた「もし自分がその立場に立ったとしたら」これは子供の時から社会に出た今でも、そしてこれから先人とかかわって行くうえで、一生考え続けなければいけないことだと思う。患者さんに対して、同じ仕事仲間に対して、目上の先輩に対して、医師に対して、患者さんの家族に対して「もし自分がその立場になったら」を一番に考えることができる看護師になりたい。自分にとっての最善ではなく、相手にとっての最善を考えるように心がけていきたいと思う。
久間圭子先生の講演の感想
Bクラス H・N
まず、久間先生の若さとパワーに驚き、元気と希望をいただいた。ナイチンゲールについては学習していたが、学ぶたびに本当に素晴らしい行動力のある女性だと思う。前例さえもない、すべきこともわからない時代に、今日の看護に通ずることを考え示していることに驚いた。また、講義のなかで心に残った言葉が「世界の看護の主導となるのはこれからの日本の看護」ということだ。世界の国々が日本のおもてなしの心や物事を正確にこなすことを評価していて、目標であると聞いたときとてもすごいことだと思った。これは現在職場で働いている医師や看護師の方々の成果だと思う。それを引き継ぎ自分を磨き、技を磨き知識を増やし成長していかなければならないと思う。
Bクラス A・K
ナイチンゲールの生まれ育った町の風景を見たり、育った環境を細かく説明していただき看護に対する強い想いが国境を越えて伝え続けられていることがわかった。「看護覚書」はこれから先、私の大切な本の1つになると思う。今回は災害看護について日常性の喪失の中で普遍的看護が行えるためには過程に沿った看護が必要になることが分かった。日頃より災害に対しての備えや訓練をしていざというときに動けるようにしておかなければならないと感じた。
Bクラス R・N
今回講義を聞き、ナイチンゲールの看護についての考えにとても興味を持ちました。看護とは新鮮な空気、光、暖かさ、清潔、静けさ、適切な食事を選択して与えることという基本となることをしっかり行うことが患者の回復や心地よい生活につながるため、今はその基本技術を身に着けたいと思います。
Bクラス A・O
「病気も自然が癒す回復過程」とナイチンゲールは述べており、患者の周りの空気、物、すべてが治癒に関わり、清潔、新鮮であることが大切であると思いました。先日、病室の窓を開けると、患者さんから「風が気持ちいいね」と笑顔で話され、その重要性を実感しました。また、先生から教えていただいた、「小さな木の実が森の大きな木となる」
The Mighty oak was once a nut
の言葉はこれから看護師になる私たちにとって期待が込められていると感じました。質の高い看護を提供できるようスキルアップしていきたいと思います。