第12回 看護専門課程「同窓会総会」に参加して
平成26年11月1日(土)、看護専門課程の第12回「同窓会総会」がマリトピアに於いて開催されました。この同窓会総会は3年に1回の開催で、今回の記念講演には甘露山大弘寺のご住職、平川義雄(ひらかわ ぎゆう)先生をお招きし「足し算から引き算の生き方への転換」 -ホスピス活動をとおして- と題してご講演を賜りました。当日は専門課程3年Bクラスの学生も聴講させて頂き、大変感銘を受けて帰って来ました。以下、学生の感想を紹介します。
平川義雄先生の講義は学内でも数回受けていますが、毎回考えさせられることばかりです。今回は引き算をマイナスと考えるのではなく、プラスに考えるという発想の逆転をし、自分の人生を見つめ直すきっかけになりました。少し前に断捨離が流行りましたが、自分に必要なものを知り、人生の調整をし、加減をしていくことが大切だと思いました。またその加減を、死を前にしている患者さんはまさに今しているということを話され、その患者さんに私たち看護者が教わっているのだと感じました。以前は「病気を診て病人を診ない医療」だと言われましたが、勤務先でそうなっていないか考えさせられました。平川先生は緩和ケア病棟へ一人の人間として患者さんに関わり、色々なことを教えてもらっているのだと思います。私も患者 - 看護師とし、対等の立場に立ち、また患者さんが今何を思っているのか、何を大切にしているのかを考え、患者さんに寄り添える看護師を目指したいと思います。自分自身を見つめ、退歩する。自分に足るを知る。大切な言葉だと思いました。
(専門課程3年Bクラス 池田 友香)
私はホスピス病棟へ行ったことがありませんが、平川先生の話を聞いて患者さんの思いに寄り添うことの難しさを感じました。私は仕事をしていて、忙しさのあまり業務を優先した関わりをしてしまうことがあります。そんな自分を振り返ると、患者さんの不安や恐怖の訴えや、患者さんが本当に望んでいることを見逃していたように思います。患者さんは何かしらの苦痛を感じているということを忘れず、どんな時でも患者さんの思いに耳を傾けていきたいと思いました。看護師は人の生と死に携わることのできるすばらしい職業です。仕事として看護師をするのではなく、患者さんが自分自身と向き合い、望む生活が送れるよう支えていける看護師になりたいと思いました。
(専門課程3年Bクラス 鴨川 詩織)