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第34回「佐賀地区看護師卒後研修会」

第34回「佐賀地区看護師卒後研修会」が平成29年10月14日(土)に本校講堂に於いて開催されました。この研修会は佐賀市医師会の主催で「地域医療の向上は看護の質の向上である」との認識から、時代をリードする講師を招いて毎年開催しています。今回は「あったか地域の大家族 富山型デイサービスの24年」と題して、特定非営利活動法人デイサービス このゆびとーまれ理事長 惣万佳代子先生をお迎えしご講演頂きました。当日は県内の保健・医療・福祉施設の従事者81名本校専門課程学生123名が聴講しました。以下、参加した学生の感想を紹介します。

冒頭のナイチンゲール記章授賞式の時、惣万先生が皇后陛下から表彰されている映像をみて、この先生は明るく楽しい雰囲気であるが、想像していたよりすごい人だと話に引き込まれていった。先生は、利用者一人一人がその人らしく生きていけるようにはどうしたらいいのか、高齢者が残りの人生をどのように生きたいのか本人の意思が一番尊重されるべきであるが、全員一斉のレクリエーションや塗り絵、カラオケをなぜしなければならないのかと現在のデイサービスの在り方に疑問を投げかけられた。高齢者は幼稚園生ではない、私も先生が言われたように確かにおかしいと思った。しかし、今まで私は何の疑問も抱かず皆に同じレクリエーションをすすめていたことを思い出した。その時の私は一人一人を個別的に見ていなかったのだと思う。最後に先生が、「明日の100人を救うより今日の一人を救え」という日本赤十字の理念から、「私たちは目の前の困っている人を一人しか救えない。明日の100人は行政が救うことができる。」と言われた。今私にできることは、目の前の一人を救い、そこからうまれた気付きを周りに発信していきたい。(専門課程1年Bクラス A・H)

戴帽式の映像を見て、3年前を思い出した。実習に行く前に不安や緊張していたことを覚えている。「ナースキャップは軽いが、キャップに課せられた責任は重い」と言う言葉を聞いて、改めて看護という仕事の責任を考えることができた。人の命に関わることは他の仕事と大きく違うことだと思う。責任がある分、学習して努力し続けていくことが必要だと思った。講演の中で最近の看護師は「手を使わなくなった。」「しゃべらなくなった。」と言う言葉が印象に残った。医療が進化していく中で医療機器に頼り、患者と直接触れ合う関りが減っていることに気づいた。私は現代の看護しか知らず、この気づきができたことで、患者に触れ会話することを忘れてはならないと思った。写真の中で、高齢者と子供たちが家族のように仲良く笑っている姿を見て、高齢者はいくつになっても、人のお世話をするという行動があり続け、その人らしく生活できるのだと思った。病院では実現しにくい利用者のできること、その人の個別性を引き出すことができるデイサービスに魅力を感じた。「地域が一体となり、豊かな人間関係の中で、人は育ち喜びも大きい。」ということを聞き、人間関係を持つことの大切さを実感した。今後、看護師を目指していくうえで、人と人の繋がりを大切にしていきたい。また、気付き、判断、予測性が看護師の役割であることを学び、正確に行動できるよう勉強、仕事に頑張っていきたい。(専門課程2年Bクラス Y・T) 

卒後研修会に参加して特定非営利活動法人デイサービスこのゆびとーまれの理事長である惣万佳代子先生の講演を聞き、富山型デイサービスの24年について知ることができた。講演の中で、「最近の看護師は手を使わなくなり、喋らなくなった。看護師の仕事は診療上の補助と療養上の世話であるが、医療と介護の境目が無くなっており、療養上の世話は社会福祉士が行っている。」と言われた。この現状から、今後看護師として働く自分にとって看護の専門性について考えさせられる内容であった。デイサービスこのゆびとーまれは「だれもが地域で共に暮らす」の理念のもと活動されており、障害のあるなしに関わらず、乳児から高齢者まで対象とされていた。また死は自然なことで、怖いことではない。老人の死は闘うものではなく受け入れていくもので、人が口から食べることができなくなったら死であると説明された。このゆびとーまれでは地域の人たちに、ここで生まれてよかった、ここで死ぬことができてよかったと感じることができる町作りをされており、今後、私自身できることを考えていきたいと思った。(専門課程3年Bクラス Y・E)


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